返済不要の助成金

助成金を受給しつつ資格取得ができる 都合のいい補助金はある?

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助成金を受給しながら資格を取得することもできてしまうという、何とも都合のいい補助金制度は存在すると思いますか。仮にそんな制度があるとしたら、なんのメリットがあって制度を用意しているのかわからないかと思います。

この記事を最後まで読んでいただいた方は、そんな都合のいい制度はあるのか、あるならばどうしてそんな制度があるのか、理解を深めていただけていることと思います。

1. 本当に資格取得をしながら助成金は受け取れるのか

資格を取得しながら助成金を受け取れるのだとしたら、これほどうれしい制度はなかなか存在しないと思います。どのような業種であれ事業主として、労働者が有資格者であるのか無資格者であるのか比べるのだとしたら、有資格者である方が与える仕事に対する信頼度は増すはずです。それを補助金でまかなえるのであるならば、利用しない手はないと言えます。

そんな、資格を取得しながら助成金の受給ができるなどという都合のいい制度は存在するわけがないと思われるかもしれませんが、実は国が行う補助金制度に労働者に資格を取得させることで助成を受けることができる制度が用意されているのです。

こんないいところばかり話していると、うさんくさい詐欺話のように感じられるかもしれませんが、実際に国から助成金を受け取ることができる制度があるのですから、それを隠す必要はないと思います。では、その補助金制度はどんなものなのか、これから詳しくお話ししていきたいと思います。

2. 資格取得をしながら助成金を受け取れる制度とは?

資格の取得をしながら助成金を受け取ることができる制度として有名なのは、セルフ・キャリアドック制度や教育訓練休暇等制度といったものです。どちらの制度を利用しても、資格取得を目指しながら補助金を受け取ることができます。

セルフ・キャリアドック制度と教育訓練休暇等制度で大きく違うのは、助成金の支給額や支給対象ではなく、労働者が働きながら取り組めるものなのか、休暇を与えて取り組ませるものなのか、という労働力の変動にあります。資格取得のために似たようなセミナーや勉強会を実施し参加したとしても、前者では出勤しており賃金が発生しますが、後者では休暇を与えているため出勤はしておらず、賃金の発生はしないのです。

そうすると、補助金の額が大きく違うわけでも受給要件が大きく違うわけでもないのなら、賃金が発生しない教育訓練休暇等制度を利用した方がお得であるようにも思えますが、こちらの制度を選択した場合、資格を取るために休暇を取っているため労働力が減ってしまい、助成金は確かに受け取ることができますが生産性が一時的に下がってしまうのが難点と言えます。

では、資格取得のためセルフ・キャリアドック制度を利用すれば解決するのかというと、確かに労働力が休暇を与えないぶん減りにくいという面ではメリットがありますが、助成金の受給要件として必ずキャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングをおこなわねばならないため、補助金の割には若干の割高感があるのです。

ですが、どちらの制度を利用したとしても、資格を取得する手助けとして機能させることができますし、それを助成金によってまかなうこともできます。そして、無事資格を取得すれば以前よりも能力や知識が向上し、同時に生産性も向上するため、補助金を受給しつつ資格の取得ができるこれらの制度を活用するのは、決して悪いことではないのです。

3. 2つの助成金制度のデメリットとは

資格を取得するために活用できるセルフ・キャリアドック制度と教育訓練休暇等制度という2つの助成金制度がありますが、これらにもそれぞれ今まで話してきたようなデメリットがあります。補助金にばかり目を奪われデメリットのことを忘れていては元も子もありませんので、デメリットもしっかりと理解した上で制度を利用していただきたいと思います。

話をまとめると、確かにセルフ・キャリアドック制度と教育訓練休暇等制度では、資格を取得しながら助成金を得ることもできるというメリットがありますが、前者ではキャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングが必須で、後者では休暇の付与が必須であり、補助金は受け取れるものの、事業主の負担は少ないと言いがたいのがデメリットと言えます。

特に、休暇を与えたことによる労働力低下は、助成金を受け取りつつ資格を取得して戻ってくるというもくろみがあるとはいえ、休暇を与えた日数分だけその人員が現場からいなくなってしまうのです。補助金がなくとも、給与は与える必要がないため給与という面で心配する必要はないのですが、現場で仕事を中心的に回している人物であればあるほど、休暇を与えたときの生産性へのダメージは大きくなってしまうのがデメリットです。

それならば、休暇を与えるのではなく、キャリアコンサルティングで助成金を受給しながら資格の取得をできるようコンサルティングしてもらえばいいのかというと、そう簡単でもないのです。というのも、キャリアコンサルタントとして仕事を依頼する場合、依頼料が当然必要になってきます。しかも、制度上定期的にキャリアコンサルティングを受けさせなければならないため、生産性を低下させることを少なくしながら補助金を受け取ることはできますが、費用面で高くなりがちなのがデメリットなのです。

4. 結局資格取得に助成金制度は利用すべきなのか

今回お話しした、資格を取得しながら助成金を受給できる制度であるセルフ・キャリアドック制度と教育訓練休暇等制度ですが、これらの制度は利用すべきなのか悩ましいところだと思います。これは、事業主としての考え方にもよりますが、私は「利用すべき」であると考えます。

というのも、補助金を受け取ることができるというのももちろんですが、業務に必要である資格を取得させることを目的とする制度ですので、一時的に生産性が低下することがあったとしても、将来的には従業員全体の生産性向上を見込むことができるからです。それを、助成金を受給しつつできる制度なのですから、利用せねばもったいないと思います。

もしも、資格は取得させたいけれども受給要件をうまく満たすことができないとなれば、補助金はあきらめるか、受給要件を満たせるよう労働状況の改善をする必要が生まれてきます。労働者の確保や労働条件の改善において、要件を満たせば別の制度で助成金を受け取ることができる可能性もあるため、いろいろな助成制度を活用した方が事業主としてうまく立ち回れるかと思います。

おわりに

いかがでしたか。資格を取得させることで生産性の向上につながるだけでなく、助成金まで受給できるというすばらしい制度が存在することがわかりました。知識や技術があるという証明にもなりますので、補助金も受け取れるのですから積極的に資格取得をさせていきたいですね。

制度はメリットばかりでないため、デメリットも把握しつつ、現在の運営状況にあった制度を利用していただきたいと思います。


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