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助成金でホームページも作れる? 補助金の正しい使い方

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起業前にホームページだけ作って宣伝することも珍しくない昨今ですが、助成金で立ち上げまでを一部助成してもらえることはご存じですか。もし、この補助金制度を知らないで同じことをしてしまうと、とても大きな額を損してしまう可能性があります。

この記事を最後まで読んでいただいた方は、この制度がどのようなものであり、正しく使うためにどうしたらいいのか、より深く理解していただけることかと思います。

1. ホームページ制作費用を助成金でまかなえるのは本当

とてもうさんくさい話ですが、ホームページの制作にかかる費用を助成金でまかなうことができるというのは本当のお話です。中でも使いやすいのが小規模事業者持続化補助金という制度で、これは日本商工会議所が母体となり中小企業庁がサポートしながら運営している助成制度です。

中小企業庁は経済産業省の中小企業の事業に特化した部署であるため、市区町村で使われているようなホームページ制作費用を同じくまかなってくれる助成金を使うより安定性が高く、より幅広い業種や地域で利用できるというメリットがある補助金の制度です。

そのため、現状は小規模事業者持続化補助金の要件に該当している規模の企業を起業する、もしくは起業している状態でホームページの制作が手つかずであったり、おろそかになってしまっていたりするようであるのならば、この助成金を使うのがベストと言えるのです。

ですが、この小規模事業者持続化補助金という制度は名前のとおり小規模の事業者に対してホームページの制作や改修の補助などを行ってくれるものであり、対象規模を外れた事業者に対しては助成金が出ることはないということを忘れてはならないのです。また、常時募集している制度でもないため、公募が開始される時期に合わせ、しっかりとプランを練っておく必要もあります。

2. 小規模事業者持続化補助金をホームページ以外で使う

小規模事業者持続化補助金という制度は、何もホームページの制作や改修に特化した制度ということではないのです。そのため、要件にさえ合っていれば、ホームページ以外にも助成金を受給しながら制度を利用することができ、より自己負担を抑えることができるのです。

例えば、新しい製品を開発するために参考資料となる書籍を購入することもあるかと思いますが、小規模事業者持続化補助金ではそれも事業計画に練り込まれているのであれば助成対象となり得るものです。ホームページの制作でなく、新商品の開発であっても使えてしまう助成金の制度が、こんな身近にあるということなのですね。

ほかにも、会計ソフトを新規に導入することで業務の効率化を図るといったことも小規模事業者持続化補助金では要件の1つとして認められており、ホームページ制作だけを考えずともとても使いやすい助成金制度であるのがわかるかと思います。

3. 助成金をもらいながらどんなホームページが作れる?

小規模事業者持続化補助金を使い、助成金を受給しながらホームページを制作する場合、どのようなホームページが制作できるのか気になるところかと思います。それは、制度の要件として次の3つをすべて満たしているものを制作することができます。

①商工会議所の支援を受けること
②同じ事業で同等の助成金を受給しない、射幸心を煽ったり公序良俗に反したりしない、また概ね1年以内に売り上げにつながらない事業でないこと
③販路開拓や業務の効率化につながるものであること

この3つをすべて満たしている場合にのみ小規模事業者持続化補助金を利用することが初めて認められており、ホームページの制作以外においても助成金を受け取るために本制度を利用するのであれば、この要件を必ず満たさねばならないのです。

そのため、射幸心を煽ってしまうようなパチンコ屋のホームページを制作するためには小規模事業者持続化補助金を利用することはできませんし、公序良俗に反してしまうような日本での所持は禁止されているような薬品やものの製造や販売サイトも、当然ながら助成金を受けられないものとなってしまいます。

例に挙げた後者は、さすがにやろうと思う方はいないと思いますが、1年以内に売り上げにつながらない事業とみなされるホームページ制作も助成金の対象外となってしまうため、集客や販促効果が見込めないホームページの新規作成や改修は小規模事業者持続化補助金の対象外になってしまうということですね。

そのため、この制度を利用し助成金を受給しながらホームページを作成・改修するためには、計画書を提出し認可されたあと、よりスピーディーに集客や販促効果のあるものを作る必要があります。

4. 同等の助成金を受給しないデメリットは?

小規模事業者持続化補助金を利用するにあたり、3つの要件を満たす必要があるというお話しをしましたが、助成金を得るためには「同じ事業で同等の助成金を受給しないこと」という決まりがあるようでした。この制度では、ホームページの制作以外にも助成を受けられるようですが、この制度を利用してしまうことにより生じるデメリットはどんなものがあるのかも気になります。

それはもちろん、要件にあったとおり、小規模事業者持続化補助金と同等の助成金を利用することができなくなってしまいます。例えば、ホームページ作成のためにこの制度を利用しようと考えている場合、東京都中央区で行われている中小企業ホームページ作成費補助金は利用できなくなります。せっかく中央区に事業所があり要件を満たしていても、どちらか一方しか利用することができないということです。

ただこの場合、中小企業ホームページ作成費補助金では、助成額が最大6万円であるのに対し、小規模事業者持続化補助金では助成額が最大50万円と大きな差があります。そのため、中央区に事業所がある、もしくは創業予定の場合で、その他の要件も満たしているのであれば、助成金の額だけを見れば後者を利用した方がお得です。

ですが、助成金の額だけを見るのでなく、各種要件にも目を通す必要があります。前者では同一の内容である助成制度に利用の制約はありませんが、後者には存在しているため、場合によっては合算すると小規模事業者持続化補助金の方が助成額は少なくなる上に、要件を満たすのが大変になってくる可能性があります。そのため、制度を利用して助成してもらうのがホームページだけなのか、それともほかの用途にも利用するのか、よく考える必要があると言えます。

おわりに

ホームページの制作に小規模事業者持続化補助金という制度はピッタリなのですが、ほかの同等の助成金が使えなくなってしまうため、別の用途でも助成してもらいたい場合には助成額を合算し、より良い制度の組み合わせを見つける必要があるのです。

事業所を置く地域や事業内容によって使える制度も異なってきますので、どこでどのような事業をするのか考えながら、より良い組み合わせを見つけてみていただきたいと思います。


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